ランドセルの適切な選び方

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ランドセルを背負った小学生

最終更新日 2024年4月20日

1.丈夫さと長持ち、使いやすさの三つのポイントで選ぶ

近年ではランドセルの色やデザインも大きく増え、さまざまな種類のものを選べるようになりました。
しかし種類や色が多いからこそ、どのように選べばよいのかわからないという人も多いのです。

ランドセルは6年間子供たちが背負うものであり、特にこだわりたいのは丈夫さと長持ち、使いやすさの三つのポイントです。
あまり気にしないかもしれませんが、まず第一に素材が重要となります。

素材となる皮には、大きく分けるとクラリーノなどの人工皮革と牛革、コードバンの三つが挙げられます。
その中でも近年の主流となっているものがクラリーノで、天然の皮を科学的に再現したものを指します。

軽くやわらかい、色のバリエーションも豊富で、さらには雨にも強くお手入れも簡単な、いいとこどりの素材と言えるでしょう。
そのほかの素材にも多くのメリットがありますが、牛革の場合には重さがやや重く、色やデザインも少なく、価格は高い傾向にあります。
コードバンは丈夫で強いのですが、その分かなりの重さで、価格も高いと言えるでしょう。

2.子供が気に入った色を選ぶこと

次に気になるものが色とデザインです。
子供がランドセルを選ぶ際にポイントとしてあげるのは圧倒的に色が強くなります。

流行の色があり、これは毎年少しずつ変わっていきますが、子供が6年間使うものであることから、子供が気に入った色を選ぶことは大切です。
しかし飽きが来ないかどうかも大切なチェックポイントと言えるでしょう。

デザインについても様々な種類のものが増えてきていますが、その流行のピークを越えて、近年ではシンプルなデザインも人気になりつつあります。

そして購入する側としては、やはり価格は外せません。
6年間使う商品ではありますが、ぱっと見ただけでは、どこにどのような価格の差があるのかわかりづらいものです。

耐久性や強度など様々な部分で、使っていくうちに価格の差が出てくることもあるでしょう。
例えばランドセルの底にある角巻を薄い皮で補強するのか、それとも厚い皮で補強するのかによっても、大きく耐久性は異なります。

3.肩ベルトがどのくらいしっかりと補強されているかが重要

職人さんがかける手間の差が価格に大きく反映されているといえ、これがまたランドセルの強度につながるといえます。
やはり負荷のかかる部分に対しては厚い皮を使っているものの方が安心です。

薄い皮だと使っていくうちにだんだんとガタが出てくることでしょう。
そして6年間毎日使うものであるからこそ、特に壊れやすい部分があるため、その部分を一度しっかりとチェックしておくことも大切です。

壊れやすい部分の一つが肩ベルトです。
修理が依頼される際にもこの肩ベルトの部分は非常に多く、肩ベルトがどのくらいしっかりと補強されているかが重要です。

場合によっては手縫いにこだわり補強しているメーカーも見られます。
ランドセルの通知表でも紹介されてますが、特に肩ベルトの部分は手縫いで仕上げてあるものをお勧めします。

4.子供が使うものであることから安全性を見極めること

太い糸を通すために、あらかじめ穴をあけて、その穴を一つずつ丹念に縫っていくことにより、たとえ糸が切れてしまったとしても、全体が外れることはありません。

機械で仕上げている場合には、パラパラとすべてが外れることにもなります。
手縫いだからこその強度が確保されるといえるでしょう。

近年のランドセルは非常に軽量のものが増えてきていますが、場合によっては軽すぎるものもあとあとトラブルが出てくるかもしれません。
中に入っている芯材でその強度が大きく異なります。

最後にやはり子供が使うものであることから安全性を見極めたいところです。
安全性としては夕方や雨などの暗い時に、車のライトに対ししっかりと反射して運転手に気付いてもらえるかなどがあげられます。
反射材についてもしっかりとチェックしておきたいところです。