全保連に聞く!賃貸契約の際に確認しておきたいこと

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最終更新日 2024年4月20日

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賃貸契約の際の注意点などを解説

賃貸契約をする際には、事前に立地条件や諸費用、必要書類や契約方法等について調べておくと楽です。
都心部などのように交通網が発達していれば、通勤や通学する場所から多少離れていても問題ありませんが、郊外や地方は交通手段が限られていますから立地は重要となります。

自動車を所有していれば車で移動できる範囲内で探すことができますが、駐車場も含めて考える必要があります。
家賃に駐車場込みと明記されている場合は、毎月の駐車場代は不要となりますが、別料金だったり駐車場そのものが無い物件は負担が増えてしまいます。

特に地方の中小企業は、会社自体に社員用の駐車場を設置していない例も珍しくありませんから、交通網と立地次第では会社近くの駐車場も借りることになるため、会社の近くに賃貸物件を借りた方が負担は小さくなります。

賃貸契約の2通りの方法

賃貸契約には所有者と直接契約する方法と、不動産会社を介して契約する2通りが一般的です。
所有者との直接契約は物件を探す手間がかかりますが、すべて大家さんと直接交渉できるというメリットがあります。

不動産会社のような審査が無いため、通常の物件を契約できない人でも入居できる可能性がありますが、細部の条件について契約書に明記されていないことがありますから、入居時には契約書のすべてに目を通し、足りないと思われる箇所は話しあうなど、細心の注意を払うことが大切です。

不動産会社を介して契約する場合は、多くの物件を統括し管理していますから、他の物件との横の比較が容易なほか、各種条件がハッキリしています。
そのぶん一定の条件をクリアしないと契約できませんが、保証会社を使うことで要件をクリアする方法もあります。

賃貸契約の際に必要となるもの

賃貸契約の際に必要となるのは、前家賃のほか敷金や礼金、権利金などがありますが、近年は前家賃以外を不要とする物件も増えています。
通常前家賃は翌月分の1ヶ月分のみで、以降は毎月支払います。

敷金は入居時に払う保証金のような扱いで、契約を解除する際に返金されますが、室内の補修が必要でかつ入居者に責任がある場合は敷金から支払われるため、全てが戻ってくるとは限りません。

礼金は感謝の気持を込めて大家に払うもので、古い慣習から来ています。
このため部屋を出る際には返金されません。
敷金と礼金を合わせた金額が記載されている場合や、礼金そのものを必要としない物件も存在しますから、事前に確認が必要です。

権利金は手付金という意味合いや、賃借権の譲渡に関する承認などいろいろな意味がありますが、礼金と同様解約時には返金されません。
敷金を必要としない代わりに権利金を必要とする物件もありますから、やはり事前に確認しておきます。

仲介手数料が必要となる場合も

不動産を介して契約する場合は、仲介手数料が必要となる場合があります。
通常は1ヶ月分ですが、仲介手数料を必要としない物件も多々あります。

毎月必要となる費用には、家賃や駐車場料金のほかに、管理費や公益費が必要となるケースも存在します。
多くは賃貸マンションで必要としますが、アパートに設定されている場合もあり、契約条件はしっかりと確認する必要があります。

管理費や公益費は、物件内の共用部分における管理に掛かる費用を、予め入居者から徴収するもので、毎月支払います。
具体的にはエントランスの照明代や清掃代、修繕費用や水道代のほか雪が降る地域では除雪作業料なども含まれます。

金額は一律同じとする場合や、部屋の面積に応じて設定されている場合など、物件によって異なります。

ペットとの同居が可能かどうか?

賃貸物件ではペットとの同居が可能かどうかは、明確に区分されています。
このためペットを飼っている人や、今後飼う予定のある人は、ペット可の物件に限定して探すことが重要です。
近年は入居者を集めるため、ペットとの同居を容認する物件が増えており、以前は同居不可だったものでもいつの間にか可能としている物件もあります。

賃貸契約の際には、入居者の本名のほか連帯保証人の署名捺印も必要です。
連帯保証人は、入居者による家賃の滞納や修繕費が未納になった際に、入居者に代わり支払う責任が生じます。

連帯保証人を立てられない場合は、全保連などの保証会社を利用することになりますが、連帯保証人よりは保証会社必須とする物件があるほか、連帯保証人そのものが不要な物件も存在します。

賃貸物件は時期によって需要と供給がアンバランスとなりますが、入居者が多いほうが経営にはプラスとなるため、当然ながら契約しやすい時期があります。

例えば春先は転勤が多いため引越しする人が多く、3月から4月にかけては希望者が殺到する反面、この時期に契約が取れないと入居の見込みは厳しくなります。

物件によっては家賃を下げたり、条件を緩和してでも募集をかけることも珍しくありません。
特に不動産会社を介さずに、所有者自らが入居者を探しているような物件は、すぐに契約できる可能性が高まりますから、需要が増大する春先よりはゴールデンウィーク以降が狙い目です。